アイナメ

種名
アイナメ    
Hexagrammos otakii Jordan and Starks,1895
綱名硬骨魚綱 
Osteichthyes
目名カサゴ目 
Scorpaeniformes
科名アイナメ科 
Hexagrammidae
属名アイナメ属 
Hexagrammos
食味・危険食味 ★★★★
食味レビュー みんなの総合評価: ★★★★(全11件)
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分布■日本各地。朝鮮半島南部、黄海。浅海の岩礁域にすむ。
地方名
■Greenling 英語 (アイナメ科の英語。リングはタラ科の魚をさす。緑のタラという意味か)
■相嘗・鮎並 漢字 (アイナメの漢字。鮎並、鮎魚女、鮎魚並、愛魚女などとも書く。辞書には
鮎並と当てることが多く、鮎に似て滑らかだからと、よく書いているが、鮎には似ていない。相
嘗は田中茂穂博士の漢字表記)
特徴

全長30cm-40cmほどだが、60cmを超えるものもいる。カサゴ、メバル、カジカなどと同じカサゴ
目に分類されるが、アイナメはひれの棘条(とげ)が発達しないこと、背びれが1つに繋がって
いること、体高が高いこと、鱗が細かいことなどが特徴である。これらの特徴はクジメやホッケ
など、他のアイナメ科の魚にも共通する。
体色は生息地の環境により黄、赤褐色、紫褐色など様々だが、繁殖期のオスには黄色の婚
姻色が現れる。近縁種のクジメとは尾びれが三角形に角ばっていることで区別できる。また、
アイナメの側線は体側中央だけでなく背びれ、腹びれ、尻びれの根もとに計5本もあるが、クジ
メの側線は体側の1本だけである。
南西諸島と太平洋側の一部を除く日本各地の沿岸に生息し、日本以外では朝鮮半島と黄海
沿岸にも分布する。昼行性で、岩礁帯やテトラポッド、防波堤などの陰につき、小魚や甲殻
類、多毛類などを捕食する。
産卵期は秋から冬で、オスは岩陰などにメスを誘い込み産卵させる。オスは巣に次々と複数
のメスを誘い込んで産卵させるので、卵は緑褐色や赤紫色の大きな卵塊となる。産卵が終わ
った後もオスは卵のそばに残り、敵を追い払って卵塊を守る。孵化した稚魚は岩礁の周辺を
泳ぎ回りながら成長するが、全長5cmを超えると親魚と同じように底生生活に移る。
食材

冬から春にかけての寒い時期が旬。防波堤や岩場からの釣り魚として親しまれる他、底引き
網、刺し網、籠漁等でも捕獲される。最盛期は晩秋から冬。釣りの場合はブラクリと呼ばれる
特殊な動きをしながら落下する錘を使用する事が多い。
身は脂肪の多い白身であり、そのことから「あぶらめ」とも呼ばれる。季節により寄生虫がいる
ことがあるので刺身などの生食は注意した方が良い。
刺身、煮付け、唐揚げ、潮汁、焼き物、味噌汁、干物、みりん漬け、粕漬けなどで食べられる。

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